百ヶ峰(330m)、金華山DW トワイライト岐阜

岐阜。午前中は大掃除にて網戸、窓ガラス、ドアの清掃。窓ガラス拭きは透き通ってそこに存在するかわからないくらいに透明にするのが好きで、仕事後は太陽の陽、外界風景を見て少々くつろぐ。今日は夕方から奥さんは勉強会+夕食会とのこと、天気がグッドで私は自転車に夜は外食と決めました。
長袖にタイツで十分に暖かい気温。13:30百ヶ峰と金華山DWにスタート。長良川沿いから旧道に入って三田洞に曲がってから登坂開始。今日の三田洞駐車場は混んでますが色づき始めた紅葉狩り登山が多いと見ました。大勢のハイカーの横をすり抜け約25分で百ヶ峰頂上ゴール。所々の紅葉はきれいで、下山途中の展望台からは乗鞍、御岳までくっきり見えます。今日はクリーンな空気。少々荒れた道に気をつけながら慎重に下り長良川に出て今度は金華山に向かいます。鵜飼ミュージアム付近で写真をパチリ。

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夕方に近づいていくオレンジの陽光に川面が鏡のように穏やかで金華山が写ってます。金華山DWもロードバイクに何台か会いつつ頂上ゴール。既に西日になって寒くなっているので岩戸に行かず今日はここまで。早々に下ります。本日の収穫、岐阜駅にできたチンチン電車の展示ができたのでパチリ。さていつものように銀行の交差点でstravaの走行記録をオフしてみたところが、何と百ヶ峰の展望台で以降の走行が無い!ありゃりゃ、さては写真を撮った時に不慮にstopし再起動しなかったことで金華山分が欠落しているようす。グワァーン、落胆・・やれやれ。大した記録でもない、しかし記録に残らない。これは公文書保管と同じくらいに大切とも思え、未練がましく足を引きづりつつ家に戻る。時々やらかすとは言え・・気分良く走っている時ほど注意が必要、後悔先に立たず。
36.93k 2:11:14 16.9k/h

https://strava.app.link/l02681V2d2

「走行の記録は消えて所在なく見上げる宙の秋ぞ寂しき」

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気落ちした体にシャワーを浴びせて気を取り直し再び夕食に出掛けます。外食と言っても質素にそば「更科」、岐阜にあっては知る人の多いところ。ついでに本日点灯開始のメディコスのイルミネーションをおがみに行きます。今度はママチャリで出掛けますが一旦柏の杜公園に自転車置いてそこから暗くなった山道をrunで登り再び金華山DWの展望台。実はこの時期、西の伊吹山に沈む夕日を写真機で狙う人でにぎわいますが、少々遅かったせいか日没焼き返しも終わった感じで残念と思いつつ、いやいや、これまた晩秋のつるべ落としの最後の夕日に染まる瞬間の伊吹山、養老の山々はいいもんだと思いました。反対の名古屋方面は光の絨毯。

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夜道となった山道を下ってそばの更科。以前は年越し蕎麦に家族でよく来てました。娘や息子にとっては慌しい店の雰囲気がもう一つだったようですが、よく流行っていて閉店近い時間でも混んでますね。「ひやしたぬきのダブル」という名物をオーダー。早くも年越しそばの注文も受けてますね。

「混みあへる師走に来たり更科の あの日を君は覚えているか」

すぐ近くのメディコスの点灯式は既に終わって何やらコーラスの歌が聞こえますが、こちらは盛り上がりなく静かな寂しさあり、夜気に寒さしみじみ感じる晩秋。

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石切峠(470m)水間峠(580m)一台峠(580m) 鉢伏峠(430)

インドから派遣技術者に来てもらってここ当分の間の業務を手伝ってもらってます。見かけではわかりませんが30歳そこそこで十分に若い。そして早口のインド英語はよくわからん。なんでも「早口はインテリに見える」という風習があるかぁ?「ハーイ、スピークスロウリー」と言ってもものの2分後には元の速さでしゃべるのは閉口。ところが昨日、その彼はインド料理を部屋で作って持って来て一緒に昼食しませんかとなった。ある意味本場のインド家庭料理です。恐る恐る口に入れるとケミカルな調味料ではない、珍しい香りのスパイスの炒め物にカレーなどでしたが、当然に辛い。食べて数分後から舌が更に辛くなってきてパサパサしたインディカ米を口に入れないと治まらない。汗をかいて食べましたがこれはインドでも南部の料理だそうです。レストランでも北部はナン、南部はライスを出すのだそうで普段はプレートの代わりにバナナの葉。彼曰はく、休日は妻子をともに京都、奈良、大阪の3都巡りを楽しんでいるそうで、それならこの地に勝るところもなくうってつけの場所でしょう。仕事の方は普通に半導体を設計していますし、こんな若い人が増えているらしく早晩インドはが競争力を付けるのは間違いないなーぁ、若い人が少なくて、なんちゃってAIにぎわう日本の相対的ポジションは?・・と足元の暗がりを思います。

「下げパンするサントーシユくん 早口のインドリツシユに戸惑ひて笑む」

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本日、天気は曇り、すっきり晴れてませんが雨の心配はない。若草山の山向こうにある4峠連続ハントに出かけます。一応前回は道を間違え石切り峠のみで下ってしまった峠群です。昨日のインド料理の影響を腹の具合に相談しつつ遅めのスタート8:40。少々寒いのでタイツにウインドブレーカーです。奈良公園9:20、もうバスが縦列になってす。今日は動きが早い。いつものように春日の森ダートを登って林道を南下し石切り峠着。少々寒く早くも茶店閉まってます。紅葉が少々色づいている脇をダウンヒルで県道183号を水間峠へ向かいます。県道80号に入り登坂開始。途中から旧道に入り茶畑横を抜けて峠着。杉林で見通し悪く道も荒れ荒れ。風情も何もありません。

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(水間峠)

本道にトンネルができて車は来ないようで寂しい峠です。来た道を早々に下って80号から田原交差点を左折し次の一台峠を目指します。ここも斜度はきつくなく難なくゴール。鬱蒼とした陰とした峠ですが写真を撮っている間も車が通過しますので通りは多そうです。

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(一台峠)

ここも来た道を下って最後の鉢伏峠ですがこの前の失敗を反省すべく地図でチェック。なんと!目立たない左折路がある。そこからやや上るともう下り始め、ありゃ、怪しいぞと立ち止まり、何故か幻のように警備員のおじいさんがいるので聞いてみると、確かにここだそうです。へーこんなちょっとの登りで着いてしまい、また珍しいことに標高の割にクマザサが茂っており雰囲気はちょっといい。考えてみると山深いめったに通行のない峠に何のための警備員か?不思議ですが、道を通っただけで不法ゴミ投棄の見張りか?
「こんなにもゴミの投棄はあるものか クマザサさ中に佇つ警備員」

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(鉢伏峠)

奈良市街に降りていくこの道は激坂です。坂を降りきったところに山の辺の道の案内を発見。「ほー、これが日本最古の道かぁ」とちょっとだけ走って奈良の高畑に着。既に激込みの観光地を抜けて13:30に祝園着。ほどほどの距離に程々の標高で悪くはありませんが、どの峠もこれと言った印象も無い平凡な感じです。ま、峠ゲットで今年にしては大いに収穫あり。

63.24k 4:29:10 14.1k/h 標高1291m 

https://strava.app.link/2Z4XwkOHa2

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(山の辺の道) 

 

 

即位の日は関西巡回、「日付のある歌」河野裕子 読了

シェアハウスに住んでいる娘に冬布団と服を持っていくためこの飛び石連休を選んで車で運ぶことにします。シェアハウスは家財は世話いらずですが部屋の収納スペースはいかんせん狭く夏冬の入れ替えが必要になります。もっともそれ以上にシェアする同居人さんとの関係は肝心ですが、留学時代の寮も状況は似たようなもので多少の慣れは助けになっているようです。
さて10月19土曜日夕方に岐阜から奥さんと車で祝園まで移動しビバーグ、日曜日朝に箕面のシェアハウスまで最終アタック。石橋駅にも近いので、このルートは何度も往復したので間違いなく時間通り10時に着。荷物を運び入れて掃除後に近くの中華でランチ後は、ここに来てまだ見たことのないという、箕面の滝という近辺ではNo1の観光地に行く話になります。滝までは激坂でロードバイクを何人か抜きつつ車で駆けあがると駐車場はいっぱい、大勢の人が歩いてます。結論としてこの滝は養老の滝と同規模と思いますがとにかく人は多い。外国人も大勢。10月の晴天で少々暑いわけですが滝壺に虹がかかり空気はひんやり。帰り道の途中に「風の杜」というホテルに立ち寄り喫茶でケーキセットなどで少々休憩。窓ガラスを通し、ああ、大阪湾まで見える。さしづめ標高は300mくらいでしょうか、ここは大阪平野の北辺に立つ屏風のような山塊の上。娘を部屋へ送りとどけて祝園まで下道で帰宅。

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22日即位の日は車でしか行けない所ということで信貴山朝護孫子寺に行きます。ここも最後の寺までは激坂で奈良盆地を見渡す山の上。虎で有名にして張りぼての虎が迎えてくれますがなにやら色々な神社もあってその中1つ、「貧乏神よけ神社」というのがあります。あれ、まずは貧乏神の存在を認めたうえで、ご丁寧にその効果を消すための神がおられるという回りくどいロジックにちょっと無理が・・?
それにしても、この飛び石連休に訪れた信貴山朝護孫子寺にしても箕面の滝にしてもロードバイクが激坂を次々登ってきます。これらのヒルクライムは標高、距離は大きくありませんが斜度はかなりな感じ。登っている人も盛況で機会があれば来てみたい所です。

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河野裕子氏の「日付のある歌」読了。1年間の日々の生活を歌にするというもので有名歌人の生活のドキュメンタリ的な要素もある歌集になっています。別の評伝にも書かれているように、現実は毎日詠んでいたのではなく何日かをまとめて作歌されていたようですが特に、癌の治療に入る、という大きな出来ごとがあらわれるだけに、ぬきさしならぬものを感じます。個人的なところは表にしにくい、ものが多いと思えますが、「歌が濁る」という信念で、有名歌人、或いは母としての日々の想いを詠み切っておられまます。兎に角、「徹夜」「徹夜」というのが何日もあり多忙さに加え日々のエネルギーの高さに驚き。
「エプロンの袖口に嵌めしゴムの輪のほど良き締まりに午後を働く」
「「ああ」と言ひ「うん」と肯き茶をすすり「体力つけろ」言へり黙せり」
「悔しがり大泣きしたるざんばらを黙し見ゐしは君と紅のみ」

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けいはんなPiPPA使用術、「小あじ専科」

1日から本当に消費税がUPした。しかーし、祝園からのバス料金は2%ならず4%の10円UP。あれあれ?娘のとこへ行く際の阪急は20分近く乗っても220円、こっちは4km程度で270円とは!?憤慨していたところにPiPPAのチラシ。ホー、社会実験らしく自転車レンタルが始まるみたい。ホーホー、更にレンタル90分までは只。確かに、けいはんなのビルの周囲に自転車置き場が作られて同じママチャリがズラズラと置いています。整備していた人に聞くと祝園駅にもステーションができたらしい。ここは駅から80mは登るため登りは厳しく駅に向か下りはラクチン。これ、イイネということで早速登録。水曜は日中雨予報で、ローカルくるりん100円バスで出社し夕方の雨上がりはバス停で待つことも無くサイクルでの高速ダウンヒルで駅まで快適ライドでした。通常バス代は片道270円、この際貧乏人としてはPiPPA使い倒すしかない。

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娘が義父と釣りの約束をしてきました。内定を終え来年は働き始めるため、自由時間のある学生のこの時期を逃しては当分良いタイミングはないかも知れず、この土日に泊まりで出かけることになりました。義父は80歳超えるので私は運転手として参加。同じく横浜から進路の決まった甥も合流して4人で三方五湖の海に出かけました。実のところ奥さんとの結婚当初から義父から「釣りに・・釣りに・・」と言われてましたが何かと忙しく不義理が続たままでしたが、このほど初めて娘の行動の勢いに乗って実現となりました。若狭湾、美浜の早瀬という所に着いて、義父は4人分の釣り竿の準備。「小あじ専科」という釣り針と餌のオキアミを付けて岸壁から竿を入れます。狙うは小アジ。海釣りは初めてですが、まず娘の竿がクイクイとしなり竿を上げると、4匹の小アジがピチピチ跳ねています。「おーブラボー」。その後4人が次々と釣り上げていきます。「まあ、今年は小ぶりやな」と義父。それでも4時間でクーラーボックス満杯になり、義父は不満足気でしたが3名は満足。私は「コノシロ」というちょっと大きめの魚も釣り義父は「アナゴ」を釣り上げる際に糸を切られて逃がすという一幕もあり。近くにいた猫らに小アジをプレゼント。

「早瀬には猫の家族がつどいゐて港岸の釣り人後ろをうかがふ」

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(コノシロ)

神子という漁村にある宿「幸楽」までは風光明媚なレインボーライン有料道路を走る。道路は海沿いから一気に標高500mの山へ登り若狭湾と夕暮れの日本海が美しい。この道は自転車ならば結構ハードかも・・と思う。2年前のこと、義父は息子と2人で今回と同じコースを釣り旅をしていて、所々でその時の思い出のいくつかを懐かしそうに何度か繰り返す。翌日、残念にも早朝に予定されていた定置網漁は風雨で中止になりそのまま帰路へ。小アジは唐揚げ料理され丸ごと食べると香ばしくなかなか美味。釣りとは、収穫もあって結構面白いかも・・と手の感触も消えず、と言って立って座ってを繰り返したせいか足腰筋肉にズシーンと疲労に痛み続く。

「定置網 漁なき朝の白波の網戸にさぶく磯風は吹き」


「初めての海釣り記憶はひかえめに、義父への約束はたせる小浜」

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若草山(342m)、石切峠(470m)、邂逅梅田にて

今週京都。

まだまだらしくない、暖かい、しかし金木犀は香っている秋です。ダートのヒルクライムでよく行く春日奥山DW(ドライブウエイ)をそのまま奈良高畑に下らずに、途中で柳生方面に抜ける石切峠を発見。早速行ってみることにします。
平日の疲労蓄積か、6時台に起きれず朝食抜きでスタート7:30はちょっと遅い。木津川土手の小屋にいる馴染み猫をパチリ、不機嫌そう。

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朝の奈良市内はまだ静かで人が少なく神秘的な感じもします。若草山下から春日の森林道に入り急なダート道は後輪スリップさせながら、もがいて頂上に着。曇りではあるが見晴らしヨロシ。ちょっとひんやりして若草山のススキも咲いて秋の風景です。

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奥山道は一旦下ってから荒木又右衛門ゆかり「首切り地蔵」までは登り返し。高円山の分岐から舗装路になりますがここからは未経験区間ですが狭い急坂、10%以上はありますね。ペダルを根性で回ししばらくして峠のピーク着。峠の見通しは悪く、続いて茶屋に到着。標高500m付近で結構涼しい。鄙びた感じの茶屋にわらび餅の看板あり。写真を撮っているとご主人とおぼしき老人こちらに歩いて来て「わらび餅おいしいでっせ」「・・・」「ヒトツドナイ?ネ、ヒトツ・・」愛想とにかく目が笑っていない。さっさとスタートし、ススキの穂と彼岸花の群落で秋らしい道をダウンヒル。ここから2つめの峠、鉢伏峠を目指すも印刷してきたライトマップルの地図通りには道が無いぞ。はて?オカシイぞと思いつつ県道80号をそのまま進むとダウンヒルになって奈良高畑に下りてしまいました。早朝と違い10時の奈良市内の気温は30度近く観光客であふれています。街路では小学校の運動会も聞こえてきます。鴻池のスタバでコーヒー休憩し祝園へ帰還。そこで問題に気付く。アホなことにSTRAVAを立ち上げてスタートしていなかった。ああ取返し付かぬ記録なし。鉢伏峠もミスして結果としては散々なライドでした。手元 48.2kmk 最高標高は470mの石切峠です。ああ不運、今年は数少ない峠ハントにしてヤレヤレ再チャレンジが必要となるとどーっと疲れる。

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夕方、天気はまだ持ちそうな曇り空。大阪で旧会社の方々と会食。待ち合わせ場所、大阪駅時の広場は鮮やかな色々花壇がありガーベラを収める。社会は狭いと感じるのは半分偶然の成り行きとは云え、私が社会人になった時に転職されて行った方に30年ぶりに会うことができました。昔とは言え同じ場所と時間を共有したことの重みを懐かしく感じます。今も現役で半導体開発をやっておられ、自身と同じ境遇であることの話も色々おもしろく話を聞かせてもらいました。また年末年始の再会を約束して終電にのりました。

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電卓突然死、カメムシの法則

今年は彼岸に彼岸花をあまり見かけません。例年なら畦道に突如姿を現すはずですが今年は遅い、実に遅れている感じです。一方でカメムシを見かけます。こちら明らかに去年より多い。干した布団にくっついて何匹も部屋の中を歩いているのを見ては恐怖を覚え、「おお、なんでこんなヤツが・・」と思いつつ殺生はせずにティッシュでつまんで窓外にバイバイ。ところでこんなカメムシ多き冬は豪雪で大変だった記憶もあります。「カメムシの法則」に従うと今年は暖冬といいながら雪は多いぞ、ということになりますが??

3連休、娘も帰ってきて夏季休みが終わり再び渡独を前にした息子の誕生日をやります。

「ヘェイマン!、と 娘は声かけドアを開く 彼岸におそく向日葵咲きて」


そのケーキ、本人が作ります。独では自分で作って親兄弟に振る舞い感謝を込めるという意があるようです。今回はガトーショコラのオペラ風で作っているところからして本格的で、オヨヨ!!ここまでやるかのケーキ作りには驚きですが、休み中に他にシャインマスカットのタルト、桃のタルトも作成していて趣味としてはちょっとしたものに思えます。ちなみに私シャインマスカットが流行っているのをこれで知りました。

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さて40年机の引き出しの中で連れ添った電卓のエルシーメイトが突然死しました。その時は突然訪れ、電源を入れると全部の桁が0を表示して瞳孔が開いた感じで何も受け付けません。電池を替えても変化なし。思えばこの年代物は高校の物理の授業で使うという名目で言わば斡旋販売されたように買ったものです。それ以来40年弱壊れず電卓自体を買いなおす機会もなかったのでそのまま来たわけですがさすがに40年ともなると体の一部同様に悼み悲しみ深いものあります。一応2000円で代替え品は購入しましたが、ハテこのあまりにも古い年代物の残骸はどうするか、単に不燃物というのも忍びない気がします。

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谷汲と花立峠周回、「温泉」山下翔 読了

 

9月、3連休は2回目。台風前にしてはひんやりした空気でさすがに前回の台風からは季節が進んだ感じです。昨日は以前の会社のOB会が岐阜であり懐かしい方々に会い、話が出来てまずまずでした。なかには遠方から泊まりがけの方も参加されてこの会も年1回の恒例行事となってます。宴会翌日はなぜか目覚めが早く時計は5時台。夏季休みで独から一時帰国した息子に加え娘も大阪から帰って来て、午後は家族そろって買い物に夕食の予定なので運動活動は午前中のみです。台風接近も雨は降りそうにないのでロードバイクを引き出してrideに出ることに。夏の肋間神経痛とやら?の激痛から用心してますがそろそろ体調的にも良いのではないか?と判断です。

タイヤに空気を入れて6時過ぎにスタート。半パンに長袖ジャージで丁度いいくらいの温度、でひんやりした風が吹いていますが特に問題なし。大縄場大橋で長良川を越え根尾川から上流に向かいます。民家の庭先にはコスモス、田んぼの畦には彼岸花というところですがまだ少ししか咲いていません。谷汲鉄道の旧谷汲口駅で写真パチリ。鉄路の歴史を伝えるプレートを見ると名鉄谷汲線揖斐線が存命の頃、この地域はまだ華やかさがあったようで、いまや廃線の姿はかつてを偲ぶ一種の滅びの美学と言った趣あり。そこから大谷スカイラインの花立峠に登り路面の苔や栗、ドングリに注意してダウンヒル。下山途中岐阜方面にノッポなビルが3棟見えます。確か前回来た時には2本だったのでかれこれここは3年ぶりか?彼岸の時期、夏の終わりの田舎の里山には今年の秋が始まっていく予感が漂っています。

55.2k 2:43:22 20.3k/h 獲得標高530m

https://strava.app.link/vwIOTQlhb0

 

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先週の3連休もいろいろ雑務あり。車の点検に岐阜柳津に行きました。点検の間の暇つぶしに近くのパン屋で読書。その時にご当地アンパン「金華山」をBuy。円錐を崩したような形、実はある方向から見た山の形を忠実に反映する努力が感じられます。中はホイップクリームに餡、これで150円は少々高い気もしますが1度は試す価値ありかぁ??

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図書館の新刊本コーナーにあった本を手にとって借りたもの。全く予備知識無しで偶然借りて読んだものですが、山下翔という人の「温泉」という歌集。このタイトルもさることながら詠われる題材も昭和的な風情がある、どことなく寂しい感じあり。古語が使われて老練に思いますが、20代の方らしくそのギャップ、アンバランスさに驚きあり。若い世代の内容を若者表現とは(もちろん口語)一線を隔てておりますます特徴的な感じを受けました。
「店灯りのやうに色づく枇杷の実の、ここも誰かのふるさとである」
「雲仙の湯に来て外にきくこゑのヒグラシ涼しわれも裸ぞ」

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カモのご機嫌伺い、「新樹滴滴」永田和宏 読了、金華山HCほどほど夏疲れ

夏は異常に暑かった。例年並・?いやそれ以上??

カレンダー通りの勤務日程も今年は盆の3日は有休をとって16日(金)のみ在宅勤務とする。このあたりは自由度があります。梅雨明け以降の京都、岐阜は一気呵成に暑くなって、この気温パターンには慣れていても予報で40℃近辺の気温と聞き窓外の殺人的日差しを見ると外に出るのもなんとなく勇気を出さねば。まして昨今、南洋に台風がいると湿ったもわっとした空気がまとわりつくように湿度の相乗効果で暑い。かねてより希望の湿度予報も出してほしい。そんなわけで適度の運動は早朝の散歩、夕方の活動をもっぱらにしてました。

まずは8/10は自転車で夕方に出撃、それも近場の金華山DWのヒルクライム(HC)は久しぶり。暑さに苦しみつつ長良川鵜飼いの乗船場からドライブウエイへ。10年ほど前の日記では夏季時間を惜しむように飛騨、信州の1000m級の峠を2つ越え3つ越えていたのが幻のように思えます。まぁ、これも年齢なりの活動スタイルというものでしょう。それでも連日金華山しょぼいアタック。

https://strava.app.link/7pm47oaJNZ

金華山岐阜公園側 17.47k 1:01:05  獲得標高 323m

https://strava.app.link/pev6uiJLNZ

金華山岩戸往復 21.54k 1:15:57  獲得標高 438m

そんなこんなやっている時、38℃にもかかわらずサイクルの先輩氏から池田山HCの報が入ると、ハテ己はこんなことでいいのか??もっともっと負荷を上げるトレニングが必要ではないかと思うようになり金華山DWへrunで行くことにしました。夕方の16時とは言え37℃くらいはある。

https://strava.app.link/rZS6YAcJNZ

金華山DW 1:25:04 平均ペース10:08/km

この時はさすがに全身ずぶ濡れ汗まみれ、個人的にはいつ以来だろうという汗のかき方でした。帰着後コーラを飲んでスッキリ。

「この暑さいかにかはせむ38℃の 液体となり木影にしづむ」

しかし仕事も始まった1週間後に問題が起きる。木曜の深夜、寝ていると右胸の肋骨下の急激な痛みに襲われ前後も不覚な苦痛で眠れぬ夜を耐え朝を待ってけいはんなの大病院に行く。歩行も苦しいホウホウの体で外科検査したものの原因不明。その日は帰って翌日に内科検査をやりましょうとなる。ベッドで休ませてもらい少し治まって帰ったその日も食事を採った後から急激に痛み始める。これは聞きしに及ぶ胆嚢結石ではないかと疑うもCT、エコー、胃カメラも明確な原因不明。医師曰く「まあ肋間神経痛じゃないですか」と、「ホンマかよ・・?」創痍の右胸押さえながら不満の残る結果も仕方なく聞く。一体何なのか?ひとまず食事をとることがマズそうなので3日間食事を絶つとなんとか痛みは弱くなってその後食事をとり始められました。単身赴任先のことゆえ生活自体の自由が効かず、自らは弱い立場を知りましたが何とか誤魔化す術を見つけた感じがします。何かが原因となって体のどこか壊れたハズですが根本原因不明で何とも言えず、空腹と体調不良を引きずった寂しき夏の後半でした。それにしても3日くらいお茶にコヒーだけで過ごしましたが何とかなるもんというのがわかりました。

それ以来高負荷運動はひかえて朝の散歩。岐阜帰宅時は天満宮と岐阜駅を回り、駅の噴水にいるカモご一家のご機嫌をうかがって帰ります。最初は何故いるのか不思議に思いましたが人工の噴水水路にいる親子は人も怖がらず適当に愛想を見せては人だかりでカメラを構えた人も見かけます。野生とは言え奈良の鹿同様にしっかり人に近寄ってくるのでエサをもらっているようです。4匹の小カモ、既にそれなりに大きくい、一体つまで居るのか?

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「新樹滴滴」永田和宏を読了。これも時間を要しました。文章は平明ではあっても場面、感情を表現する言葉が豊富です。中の一節でリチャードドーキンスの「利己的な遺伝子」を取り上げられています。私も大分前に読んで「おお、そうだっか!」と変に膝を打った記憶がありますが、生物という個体が生存を争っている姿は実は生物の中のDNAが生存するために生物を乗り物として利用しているという概念を「短歌」と「歌人」に置き換えて今を生きているというという下り。理系的にして文学的なところにいいなぁと感あり。

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平城京跡run11km、桃山御陵会食

年初から始まったほとんど自分ひとりとプラスαでやってきたプロジェクトがやっと終わり、台湾の世界的半導体FABに試作投入されました。通常は設計までですが今回は半導体のチップまで試作して顧客に渡すものなので2カ月後にテストチップを渡すところまでが業務範囲になってます。と言って既に別プロジェクトも並行で始まってあまりゆっくりはできません。

昨日金曜17時に退社し日没までの2時間、10kmくらいにある平城京跡を見たいのでrunでいくことにします。午後、夕日が西の生駒山岳に落ちる前にスタートして暮れ始めた道路を南進。いつものように木津川沿いを走り西大寺方面にコースをとります。台風が来ているせいもあって黒い雲が東の和束町方面に雨を降らしているのが見えます。山城の風景によくあるため池の横を過ぎて歌姫街道というひなびた旧街道っぽい道に入ります。奈良は時々道幅が急に細くなり驚くことがある。間違いなくここもそうで、2車線道路が急に民家が迫り車1台が交互通行になりますが、止まった車の横をすり抜けて走って行きます。歌姫街道を走ること数分で大きな広場に出てここが平城京跡です。小雨が降る中、わずかな西日に照らされた門を写真に収めて再び西大寺駅までrun。西大寺駅のデパートにて御座候と551を購入。外はすっかり暗く雨が降り始める。ここから唐招提寺薬師寺までは駅1個、2個なのでいずれはrunでも問題なく来れるハズ。

10.31k 1:33:32 標高115m

https://strava.app.link/isMFRJGn3Y

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本日、大学時代の友人と再会。千葉県在住ですが転職されて一時的に関西に滞在すということで早速SNS経由で連絡取り合い京都駅で待ち合わせ。前会ったのは約10年前か?新橋の同窓会以来です。場所として岐阜、京都に生息する私にとって関東に多い大学時代の昔の友人との会うことは多くない私にとってめったにないことなのでありがたい機会ですが当日は台風のせいで雨、その上蒸し暑い。土浦市出身だけに京都周辺はめずらしいということで少々観光を兼ねて伏見桃山寺田屋と酒蔵を見学してから駅近くで会食。近況報告、その他とにかく話題が多岐に渡ってあれこれ次々、中国のATMからは汚れた札が出てきて、中には偽札が出てくることもある・・?などなどお笑い話含め5時間ほど。もっと聞きたいことあるも、時間も時間なのでまた近いうちにということで桃山御陵駅にて別れる。

 

祝園ー河内磐船run16k、「河野裕子読本」読了

今週末もけいはんな。今年の梅雨は長い。南洋に台風がぽっこり出来た時にはわざわざ湿った空気を運んで来てはぬるま湯のような雨を落としてはジメジメ。洗濯物や布団を十分陽に当てられないのはさすがに参ったもので、1ルームの部屋にて家事を適当にやっていてもなんともいやになる。とにかく量は降っていないが梅雨も明けず日照少なくセミの鳴き声も本調子からほど遠い感じ。

岐阜にロードを置いているので今週もrunで体力作り。本日は雨上がりの曇り空を見ながら朝早く西の山岳に向かってスタート。runアンドrideということで鉄道の駅まで走って帰りは電車を使用。今回は山岳コースでくろんど池横を通り傍示の峠を越えて行きます。交野山の上から激坂真っ逆さまに下るというルートで計16km。距離とアップダウンで走り切れるかと思いきや、スローディスタンスで走るので何とか2時間半でゴール。既に10時で気温上昇、汗はびしょびしょで駅にてご褒美コーラを飲みつつ、「ふー、案外runも悪くはないし意外に走れる・・・」と思うこの頃。汗びしょで電車に乗ると、何故こんなとこにランニング姿のキタナイ汗のオッサンが乗っているか?という視線が少々気にはなりますが・・・他人の目は置いといて、ここは激坂の下界の枚方や高槻を目指して一気に下って行く時のダイナミックな感じがちょっといい。

15.99km 2:32:32 獲得標高339m

https://strava.app.link/dhHVDeWzIY

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河野裕子読本を読了。既に読んでいたもののダイジェスト版のような本で歌、エッセイ、評論が詰め込まれています。なので既読感のある文章が多い割に何故か読むのに時間がかかり3か月です。書かれているように初期の言葉が起立した感じより後期の平明な言葉で書かれた歌の方がすんなり入ってきます。最後に出てくる自身の深刻な病状のなかで口述筆記で詠まれた

「さみしくてあたたかかりきこの世にて会い得しことを幸せと思ふ」

31文字の平明な言葉による心の表現が、夏の暑さにあってしんみりします。

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