松山、姫路行の1

この就活中を締めくくる旅に松山を選んで出かけることにする。30を前に逝った友人の郷里。あの時から年を重ねすでに20年が過ぎる。一度位牌を拝ませてもらったことがあるが、今回都合もつかず墓前に参ることはできなかった。松山は仕事の出張も含め3回目。もっともエコノミーな方法として23時名古屋発の夜行バスに乗る。隣の座席のイビキうるさく眠ぬなか、坂の上の雲を読みながらうとうとして気がつくと鳴門になっている。そこから徳島、高松、松山には9時に着く。小さな松山駅舎で自転車をレンタルし出かける。まずは小高い丘の松山城を目指す。ここはリフトで登り3層の天守閣を見る。下りは日差しの中を歩く。近くの秋山兄弟の家を外から見て一路道後温泉へ向かう。タルトの店が何軒かあるがいわゆる普通のタルトばかりで伊予かんタルトではない。

坂の上に上ったところの秋山好古の墓を見て昼は近くのすし屋で少々高めのランチセット。道後温泉は霊の湯に入るも誰もいない貸切状態。ここの湯はゆったりして、休む2階も暑さを感じず涼しく風情あり。ただ神の湯の方が少々お安くて良い感じがする。


14時、温泉をあとに土産の伊予かんタルトを買い松山市駅に戻る。駅近くの子規堂が最後の訪問地で時間ぎりぎりになり神姫バスで一路姫路へ。夕方の四国山地を走るバスの車窓は結構色々興味深い池田や剣山などが見える。徳島から淡路を経て暮れなずむ海峡の舞子に下りる。そこから実家の最寄り駅へJR。ひさびさに父母、兄夫婦に会い話をする。