清滝峠270m 司馬遼太郎記念館

変な台風が東からやって来るとのことで朝からTVは騒々しい。洋上を北進して急激に左折、夜に紀伊半島から九州に向かう台風なんぞ確かに異常なコースです。根性ねじ曲がり台風ですが台風には違いなくいつもの通り備えるしかありません。今週は岐阜に帰らず祝園滞在しますが予報は朝は曇り時々雨、昼から雨だとか。空には流れるように雲が動いていますが案外昼までは天気が持ちこたえそうです。
西の屏風のような生駒山系の向こうは東大阪で、そこに司馬遼太郎記念館というのがあることを地図を見て知りました。一読者としては行かずばなるまい・・。測長して32km、往復64kとは案外近くて自転車としては往復で手ごろな距離です。唯一の難所が生駒の山越えですが清滝峠ならばなんとかなる?と思い準備。
8時目標が手間取り8:30スタート。パンクが怖いので重たいクロスバイクです。生駒市登美ヶ丘から清滝峠を登坂休憩なく下って道の狭い四条畷を通り野球で有名な大阪桐蔭高校の前も通って南下。下町のごみごみした石切、ここから西進、小雨が降ってくる中を近鉄奈良線の八戸の里駅まで。少しウロウロ探して司馬遼太郎記念館到着10:40。こんもりとした雑木林になってこの一帯は少し閑静な住宅街という感じです。駐車場に自転車を置きますが全国的いろんなナンバーの車が停まっていますね。全身汗まみれのまま500円を払って入館。自宅の書斎は外から見ますと「街道を行く」の執筆中の時のままになってます。庭は自然そのものが好きだったそうでクヌギや樫などのいわゆる雑木が手が入らず、むしろうっそうと言った感じに茂っていてセミが元気で鳴き声が夏を引き立てている。門のところで蚊よけの団扇を持たされ、確かに蚊はいますが、こんなもんでは蚊よけにはならんとも思う。続いて記念館は建築家デザインの近代的な建物ですが書棚にはおびただしく蔵書がずらーっと並んでいます。時間ごとに映されるビデオなどを見ます。おお寒む、冷房で館内涼しくすっかり体が冷えたのでコーヒーでもと思いホットで注文。500円とは少々高いものの場所柄あまり期待もしていなかったのが意外にも、いわゆるドリップマシーンの画一的な感じでもなくサイフォンで入れたおいもので久々に満足しました。もう一度別のビデオを見るもビデオ上映が司馬正太郎の本人のインタビューであればもっと良かったと思いますが。






時すでに12時、帰りを考えると長居しすぎた。外に出るとセミがうるさくうだる暑さです。一旦冷えて体は重い。ラグビーで有名な花園競技場を抜けて東進します。予報など当てにならず小雨と言っていた天気がいつの間にか太陽も出て気温は35℃以上台風による湿度もムンムン、こうなっては清滝峠登り返しは地獄。しれた300mにも満たない標高でも直線に登る区間は日陰もなくてハンドル、フレームに汗がボタボタ落ちます。人間こんなに汗が出ても大丈夫なのか?と思いつつ汗水流して登頂、日陰も無いので休まずそのままダウンヒル。祝園まではまだ気の抜けないアップダウンを繰り返し無事生還。憔悴して駅前のコープで買い物し氷をもらって体を冷やします。気が付くと携帯の電池切れでstrava記録が切れてますが走行62kmくらいでしょう。
https://www.strava.com/activities/1732364646
曇りとは言え暑い。今年の暑さは異常なんでしょう。夕方には東風が強くなったので行って帰ってこれたのはラッキーでした。生駒の峠は暗峠含め何本かある中で清滝が最もラクらしいですが今日の天気では大変でした。確かに同じ時間に自転車の人はいませんでした。東大阪はあまりなじみ無い所でしたが歴史のまち巡りなんぞがあり良いところかも知れません。夜半に伊勢に上陸した台風風は凄まじいものがありましたが奈良ではカゼで被害が出たようです。要するに大気の温度が上がって温度を均一化する対流現象そのものが激しくなったということなんでしょう。