本厚木より

2月から仕事の関係にて本厚木に長期滞在出張中です。こんなに長く関東に滞在するのは大学時代以来。若いころの記憶はそれなりに残っています。ただ本厚木のホテル暮らしは仕事も慣れない場所で順応しなければならず、帰っては狭い空間寝心地の悪いベッドとだんだん体の調子は低下していきます。何故か花粉症も酷い。
先日の休日は関東にいる高校時代の友人に30年ぶりくらいに会うことができたのがストレス解消になり、その次の日曜はせっかくなので気晴らしに近辺を周遊しました。いずれも大学時代以来で迷うことなく回れました。この方、方向音痴になることはない。
まずは箱根方面で小田原まで行って登山鉄道に乗ります。結構混んでます。ここも外国人多し。狭い車両内にすし詰めですが中国語が飛び交います。確かに登山鉄道、風情ありますが以前乗ったスイスのアルプ鉄道と同じようでいて周囲の風景は杉林だったりしますのでやはりここはせいぜい1000m以下の日本の山の普通の風景に見えます。強羅駅にスイスのベルニナ鉄道の絵が何故か描かれています。


時間も無く箱根湯本に下り、箱根湯寮という銭湯に入る。やっと日頃の凝り固まった疲労からちょっぴり解放された気分。硫黄鉱泉を期待しましたが強羅とちがい湯本は透き通った湯だそうです。昼食も取らず小田原に下って、小田原城を見学。新幹線から瞬間見えますがやはり城は姫路には及びませんね。さすが道路に北条のミツウロコがあり。


ここからJRで東進、藤沢から江ノ電にのって行きたいところがあります。長谷駅で降りる鎌倉の御霊神社(ごりょうじんじゃ)。ここは鳥居をかすめるように江ノ電が通ります。映画「東京物語」や高橋幸宏のアルバム「幸福の調子」のジャケット写真にある場所で何とも言えぬ味わいがあって昔から見たかった場所です。長谷駅の喧騒はよそに御霊神社は静かな場所でした。

そこから稲村ケ崎へ歩き夕方の鎌倉高校前で日没を見る。サザンや松任谷由美の歌のモチーフになった景色を駆け足で堪能し本厚木に帰還。



結構欲張り駆け足周遊ツアーでしたが、少し良いのは関西の近鉄や東海のJRに比べ電車賃が安い気がします。東京近辺の人が車を持たないというのは駐車場コストもありますが電車賃の安さも理由ではないかと思います。