即位の日は関西巡回、「日付のある歌」河野裕子 読了

シェアハウスに住んでいる娘に冬布団と服を持っていくためこの飛び石連休を選んで車で運ぶことにします。シェアハウスは家財は世話いらずですが部屋の収納スペースはいかんせん狭く夏冬の入れ替えが必要になります。もっともそれ以上にシェアする同居人さんとの関係は肝心ですが、留学時代の寮も状況は似たようなもので多少の慣れは助けになっているようです。
さて10月19土曜日夕方に岐阜から奥さんと車で祝園まで移動しビバーグ、日曜日朝に箕面のシェアハウスまで最終アタック。石橋駅にも近いので、このルートは何度も往復したので間違いなく時間通り10時に着。荷物を運び入れて掃除後に近くの中華でランチ後は、ここに来てまだ見たことのないという、箕面の滝という近辺ではNo1の観光地に行く話になります。滝までは激坂でロードバイクを何人か抜きつつ車で駆けあがると駐車場はいっぱい、大勢の人が歩いてます。結論としてこの滝は養老の滝と同規模と思いますがとにかく人は多い。外国人も大勢。10月の晴天で少々暑いわけですが滝壺に虹がかかり空気はひんやり。帰り道の途中に「風の杜」というホテルに立ち寄り喫茶でケーキセットなどで少々休憩。窓ガラスを通し、ああ、大阪湾まで見える。さしづめ標高は300mくらいでしょうか、ここは大阪平野の北辺に立つ屏風のような山塊の上。娘を部屋へ送りとどけて祝園まで下道で帰宅。

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22日即位の日は車でしか行けない所ということで信貴山朝護孫子寺に行きます。ここも最後の寺までは激坂で奈良盆地を見渡す山の上。虎で有名にして張りぼての虎が迎えてくれますがなにやら色々な神社もあってその中1つ、「貧乏神よけ神社」というのがあります。あれ、まずは貧乏神の存在を認めたうえで、ご丁寧にその効果を消すための神がおられるという回りくどいロジックにちょっと無理が・・?
それにしても、この飛び石連休に訪れた信貴山朝護孫子寺にしても箕面の滝にしてもロードバイクが激坂を次々登ってきます。これらのヒルクライムは標高、距離は大きくありませんが斜度はかなりな感じ。登っている人も盛況で機会があれば来てみたい所です。

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河野裕子氏の「日付のある歌」読了。1年間の日々の生活を歌にするというもので有名歌人の生活のドキュメンタリ的な要素もある歌集になっています。別の評伝にも書かれているように、現実は毎日詠んでいたのではなく何日かをまとめて作歌されていたようですが特に、癌の治療に入る、という大きな出来ごとがあらわれるだけに、ぬきさしならぬものを感じます。個人的なところは表にしにくい、ものが多いと思えますが、「歌が濁る」という信念で、有名歌人、或いは母としての日々の想いを詠み切っておられまます。兎に角、「徹夜」「徹夜」というのが何日もあり多忙さに加え日々のエネルギーの高さに驚き。
「エプロンの袖口に嵌めしゴムの輪のほど良き締まりに午後を働く」
「「ああ」と言ひ「うん」と肯き茶をすすり「体力つけろ」言へり黙せり」
「悔しがり大泣きしたるざんばらを黙し見ゐしは君と紅のみ」

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