師走の布留、石上神社往復、「永田和宏」ムック本読了

師走、忘年会は先週が岐阜、今週の大阪は昨日。

昨日の土曜は朝早く起きて今年最後の走行をと考えました。但し夕方から大阪で忘年会に向かうため少なくとも午前中には帰宅したいので・・さしずめ半日rideの予定です。12月下旬、さすがに気温の低下で山岳峠は厳しく平坦路。そうなると大和路南方の山野辺の道と三輪山を目指すことにします。

仕事、前日納品作業終了で疲れあり、7:30起床、8:00過ぎスタートは少々遅し。祝園には完全防寒ウエアも持って来ておらず長袖+タイツにウインドブレーカでは風が冷たい。木津川沿いから奈良まで南下し、そのまま市内を通り抜け天理に向かいます。そこから約10k、30分足らずで噂の天理教の巨大過ぎる和風チック?な建物が林立した間を抜けます。ほおーおー、ここは本当に異国に迷い込んだような錯覚に陥ります。ここで一旦ストップ。近くの布留というところにある石上神社に向かう。司馬遼太郎街道をゆく第1巻に出てくる石上(いそのかみ)神社、一度見てみたいと思っていました。歴史を尋ねる旅、その神社は例の山野辺の道に沿いにある。森を抜けて社が見えてきます。その前、びっくりしたことに鶏の鳴き声がすると思えば色の鮮やかな鶏軍団がいる。東天紅(とうてんこう)、烏骨鶏(うこっけい)という種類だそうです。気安く近寄って顔を見ると鋭い目つきであまり友好的な感じはしない。地味な場所には珍しい光彩を放っていると思う一方で、生温かく新鮮な落し物(糞)があちこち落ちていて足元にはご用心です。天理駅からも数kmらしくそれなりの人数の参拝客に混じって今年のお祓いをして早々に退散。

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(山野辺の道)

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(石上神社)

ああ、もう時に10時近い。今から桜井の三輪山まではムリと判断し本日は帰路へ。山野辺の道から途中にあるシャープの研究所に立ち寄り外から眺めるも閑散とした雰囲気があり。ここでも日本の電機業界の栄枯を感じます。祝園に11時過ぎに戻る。あと岐阜に帰って1度2度走るかもしれませんがこれがほぼ走り納め。平坦路と思ったコースでも標高500mくらいは登っているので大和の国に完全平坦はない。
54.53km 2:46:26 19.6k/h 獲得557m

https://strava.app.link/T2D8PDbmR2

夕方までは休み体力回復、忘年会は大阪北新地界隈まで出向く。数か月ぶりの方々と会って久しく笑い多し。

そして本日、午より雨。12月生まれとはクリスマスと重なり誕生会も一緒くたにされその印象も大雑把になりがちです。対象の2人、父娘のみの「誕生会+クリスマス会」を梅田周辺でこじんまり行う。就職ではなれるため、こんな機会を持つことも今年限りかと思われる。ランチの後にケーキセット、暗い空、季節がらキラキラした街路、溢れる人混みの中で、ちっぽけにしてささやかにして、されど確かな祝いをお互いに。帰路、寒さ益々。

 

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(時の広場)

ムック「永田和宏」を読了。平易な読み物として編集されているハズが・・全体的に結構難解で難しく長時間を要す。中でも塚本邦雄氏のパートは言語が難しく一旦飛ばす。また第二芸術論、前衛短歌などの言葉の背景を知る必要もあります。短詩系詩人の使う言葉は無駄をそぎ落とした言葉の持つ含蓄量が断然重い。しかし理系的単語も散りばめられていて、改めて親近感があります。夫人の河野裕子氏の発病と重なる時期の内容となっています。もっともこの本のようにアンソロジーではなく前後の接続、行間、文脈も含め歌集として読むのが本質と書いてあります。
「きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり」
「スバルしずかに梢をわたりつつありと、はるばろ美し古典力学
「母を知らぬわれに母無き五十年湖に降る雪ふりながら消ゆ」

「努力だけでは生きてゆけぬと言い渡す悲しみ言えば怒れる如し」

 

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