百々ヶ峰(370m) 尾崎左永子「さるびあ街」読了

今年の健康診断はコロナの流行も考え寒くなる前にと、早めを予約して11月2日を取る。飛び石連休なので競争率が高いと6月に予約するとスンナリ完了でき、ここまで守備は上々。予定外だったのは頸椎ヘルニア。体重を制御(減量)するためのトレーニングは思うに進まずしびれた腕に気を取られている間に体重計に載ると2Kgも多い状況は緊急事態。コロナ太りとは異なるヘルニアという伏兵に遭って体脂肪率16%にして2kgダウンほぼ絶望的。自転車乗りとして余分な筋肉が多すぎる。ここは勝ちまでは求めず、せめての引き分け狙いに切り替えて日々を過ごすことにする。本日は天気快晴、サイクルトレーニングで久々の百々ヶ峰。少し靄がかかり頂上付近での乗鞍岳御嶽山は見えず。いつものように長良川から金華山方面でパチリ。

30.3km 1:50:26 16.5k/h 獲得標高441m
https://strava.app.link/KNAc4or8Dbb

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長良川沿い)

一方、手を抜いているわけでもない食事制限は昼はうどんに+天婦羅1ケで過ごしていたが突如弁当はどうか・・とたまごサンドイッチを作成。コヒーにスープ、気が付くとこれが十分満足ができるのでわざわざ400円も出していたのは単に手間代だけとも思うが、、、大して量は不要である意味年齢相応のカロリーなのかと思う。数字は嘘はつかない、問題の診断日はいよいよ来週。

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朝晩がめっきり冷え込んで寒くなってきたが岐阜にいる日の朝は散歩で天満公園にいるオニグモを見ていく。このオニグモ氏は効率の悪るそうな所に巣を張って本当に飯を食っているのか?夏から気になっていたが秋風に揺れながらまだまだけなげに耐えているように見みえて応援している。自分の栄養で巣を作るためのクモのエネルギーはあの体にして相当なものらしい。オニグモのような柄が美しいやつも、家の中の隅っこにあって飛び跳ねるハエトリグモ(ジャンピングスパイダー)も可愛ゆく部屋に入り込んでくる奴らも殺生せず捕まえて外にバイバイ。幼少時その一世一代の巣を無慈悲に遊びでめちゃめちゃにしていた罪悪感もあり、あるいは芥川龍之介のクモの糸のような世界も多少気にはなっている。

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オニグモ

尾崎左永子「さるびあ街」読了。永田和宏氏の本で知って早々に借りてきた。さすがにこの本を蔵書している図書館は少ない。仮名遣いや文語的な表現もあり読解難しいとも感じたが風、星、夜など気象に関する表現などが多く色調、雰囲気が良いと思われる。サルビアという色が持つ明るいイメージとは違い、人生は良いことばかりではなく、むしろ別離が背景として詠われており、暗い人間の感情が風や星や陽の光による自然現象を織り交ぜ表現されて、特に透明感がにいいと思う。

「かく生きて吾にいかなる明日あらん厨の窓に夕雲動く」
「反響のなき草原に佇つごときかかる明るさを孤独といふや」
硝子戸の中に対照の世界ありそこにも吾は憂鬱に佇む」
「心充つることなくすぎし幾年を己の罪と思ふことあり」
「ゆくりなく放たれし赤き風船が雲に近づきながらかがやく」
「冬の苺匙に圧しをり別離よりつづきて永きわが孤りの喪」

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