師走の金華山run 永田和宏「知の体力」読了

晴天続きの数カ月通勤は自転車、珍しいくらいバスを使っていない。その間にめっきり寒くなり真冬仕様のグローブでないと冷たくて我慢できない。通勤で丘に登る時は中学生のチャリンコ部隊と一緒になるが白い息に寒そうな格好でも彼、彼女らは平気そうで若いことは羨ましい。中には私としばらくの距離を並走して一気に抜いていく人もいるが年寄りとしては腹を立てず冷静に坂道登る。乾燥に低温でウイルスには更に警戒が必要で細かな体調管理を意識する。ファクターXのご利益もハテさて無くなったか?感染者は増加の一方、最後のバリアは喉や鼻の粘膜をはじめとする自分自身の免疫しかなさそう。いよいよスペイン風邪の2度目の冬のような状況が近づくか・・、連絡を取れば欧州は再度のロックダウンを前に静かなクリスマスの街路にあって息子は耐えている。東京方面の娘からも周囲は控えめなクリスマスの雰囲気。願わくば早くワクチンの摂取を。

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(クリスマス飾りの街路)

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11月初の健康診断は散々の結果となる返信あり。検査直前の連休2日間を断食+金華山runで絞って臨んだ成果空しく昨年よりも体重プラス査定。その際の追い込みトレーニングが祟って、たんぱくや内蔵測定値などが異常を示して三か月以内の再検査となってしまった。ああ無情、及ばざるが如し・・。いや、8月からの頸椎ヘルニアの影響を受けたせいに違いない。

本日も天気が良いので師走の金華山DWをいつものコースでrun。加納のネコ通りで日向にいるネコはご機嫌なのでご挨拶。
「騒がしきコロナのことはなに知らぬ陽だまり猫はおおきくあくび」

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柏の杜公園から石段を走り登ると西風にあおられた木々からドングリが降って来て痛い。頂上は良く晴れて気分はヨロシ。早々に下ると駐車場近くで顔の赤い若い自転車の2人組みを見る。よく見ると顔面と腕の出血で自転車はハンドルの向きがずれている。近寄って聞くと下りで転倒。ハンドルを直しチェーンを嵌めてやってもブレーキシューがリムに当たりぱなしで工具でしか直しようもない。聞けば中学生で巣南(10kmくらい西)から来たそう。「痛かったやろ、キズパワーパッド貼ったらきれいに治るよ。なんとかブレーキはかかるのでこのまま下の公園まで下りて家に連絡するしかないね。もうすぐ日が落ちるから急ぐんや」と言うと「でけん、お母ちゃんに叱られるぅ・・」と打撲と擦り傷も痛々しい顔でポロポロ涙を流す。養老山系に日が落ちるまでに時間が無いので兎に角励まして、最悪は自転車は置いてでも家に帰り着くようにアドバイスする。最近金華山DWには若いサイクリストが増えたがダウンヒルは危なく自転車はミスが命取りになる場合もある。但しミスから学ぶことの多いこともしかり。日暮れで急激に寒くなる。
「悔い残る赤き涙のしょっぱさを留めて坂を再び登れ」
7.35km 1:00:40 獲得標高176m
https://strava.app.link/LIEtTBjrFcb

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金華山DWから鴬谷方面)

永田和宏「知の体力」読了。台湾紀行など並行しているものの後から読み始めたこの本を先に読了。これは歌人ではなく細胞生物学者としての新書本で、2018年と最近の発行。既に今年に退官されているので大学教育者としての、いわばまとめに近い内容に思える。学生世代に向けた指摘や示唆も多くあり今の若い人の保守性や自己評価への拘泥に関するところなど自分が最近感じるところもある。但し、振り返ればそれは自身も含めた今の親の世代が持っている現状肯定性や保守性、世間への同調性の現れかも知れず、コロナで露わになった知らず知らずの間に生じていた社会の仕組みの遅れの要因かも知れないと耳に痛い思いもする。

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