長良木曽背割り堤往復73.4km、桜の開花現場

三連休の昨日、日曜日、長良川木曽川の間の背割り堤を木曽三川公園まで往復する。国営木曽三川公園は何度か行ったことがあるが、背割り堤は初めて。以前トライした時は工事中だった。朝7:45スタート。思ったより強い北西風で行きはヨイヨイ帰りはツライものと予想。旧21号から長良川左岸を南下。羽島を過ぎれば木曽川が左から近づき背割り堤まで約1H、ここからは車進入禁止。runとサイクリスト専用道になるので、ここを北端としてクルクル引き返して往復している人やチームが多い様子で恐らく対岸の愛知県の人なのだろう。ゲートで少し休憩して首尾よく集団走行チームの最後尾にくっついて引いてもらう。30k/hで巡航するもやがて先生?コーチ?らしい人が下がって来て最後尾の人と会話し始めたのでトレイン無賃乗車終了。流れもゆったりの大河、左は木曽川、右長良川を分ける糸のような細い堤の上、ここはもうすぐ海に近い河口と、あこがれに似た感情が湧く。北杜夫「河口にて」という短編を昔読んだ。アントワープ港に停泊する船がテーマになっているが、全く無関係に「河口にて」という言葉が思い浮かべながら南端、立田大橋に着き当たり、そこが国立木曽三川公園で治水タワーがある。更に南下すると長島温泉、伊勢湾になるが今回は三川公園で引き返す。チューリップ祭りで有名な公園も9時台では人は少ない。帰路、雪を被った伊吹山奥美濃の山をを左奥に見ながらひたすら逆風のなか平均時速19kmでペダルを回すものの力尽き羽島にて休憩し11:40に無事家に帰着。背割り堤はサイクリストがひっきりになしにトレーニングする大いに活気のある場所だった。

(三川タワー)

73.38km 3:30:20 20.9k/h max41.51km/h 
https://strava.app.link/fIOJor9rkpb

もっぱらコロナよりニュースとしてロシアのウクライナ侵略が深刻になる。日々この世の理不尽を深く思う。地続きの大陸の国境の意味、大変さを思い、つくづく海洋に浮かぶ英国、日本の地政学的安定さを知る。ナポレオン、ヒトラードーバー海峡を渡れなかった。その割に、通貨が売られて円安が進行する状況は解せないものあり。単純に金利差の問題と言われるも借金が膨大ならば金利は上げられない。

「温みゆく空気のなかで沈みゆく心の重さ感じつつ春」

「凄惨な戦場報道日々見つつ あゝ無力なり春の憂鬱」

日々、ニュースを追かけ在宅勤務が続き清水川沿いの散歩コースも少しづつ桜の芽が赤くなる。早朝から歩く、特に壮老の人が目立って増えてくる。度々すれ違う人から受ける挨拶も、見知らぬ人から会釈されるのも悪くはないが、朝は静寂、張りつめた空気に鳥のさえずりがふさわしいと思う。長年の試行の結果、書き味というか・・ノートはやや高くてもツバメノートを使うようになった。自分でも小うるさい壮年人になって来た自覚はあるが、近所ではロフトにしか置いてない。今日は春分の日で風も穏やか、午後、名鉄駅近くのロフトへ散歩ついでに買いに行く。メジロ以来、鳥にも興味が出てきて川沿いの鳥を写真に収めると意外に美しいヤツに出会う。元、岐阜野鳥の会会員として調べるとルリビタキか?

川沿いしばらく歩くと一角に黒山の人が集合している。ジイサン、オバチャン、中年の人、望遠レンズのカメラ持つ人、脚立を持つ人、などなど・・。「ホレ、5輪以上開いとるがねぇ。」「この場は一応開花基準ですっ。がぁ・・周囲の木の状況も鑑みて・・の判断になります」と胸に小さく気象庁と書いた人が言う。宣言を待ちわびている人々に、そう言って気象庁の男女二人は去って行った。歯切れの悪い言い回しと思ったが、安堵の気配とともに人は順代わりに、控えめに咲いた桜の写真を撮り始める15時。周りの野次馬の期待と圧力?によるものか、公式宣言としてはいささか偏向バイアスがかかった気もするが目出度くもこれが2022年桜開花宣言の現場らしい。フライング??、標準木のプレートの木はポロポロ開花しているが他の木はまだ冬枯れの装いのままでずずいぶん寂しく思える。