カワセミの宿り木、木曽三川公園ride往復(71km)、春諸事

弥生、桃の節句はあいにくの雨。少し前にひいた風邪が治りかけの身にとっては、木の芽お越しの暖雨と高湿は助かる。硝子体の手術から一月、相変わらず焦点が合わず遠近感や左方向の視界の不自由に苦労がある。61歳という歳のせいもあるか・・?最低限の毎朝夕の散歩は欠かさず行う。桜はまだ早いが梅が咲いてこの時期は鳥のさえずりがかしましい。天満宮の梅にはメジロやショウビタキ、ヒヨドリなど。そばに流れる清水川にはサギ、鴨に鵜などがいるが特に楽しみなのはカワセミ。2羽ほどが川流れに沿って往復している。この翡翠色の小鳥は別格に美しいが携帯カメラで上手く撮るのは難しく用心深くて接近すると「キーッ」と鳴いて飛んでいく。その姿を探していたやや昏い小雨のある日に幸運にも撮れた時は嬉しかった。もし鳥に生まれ変わったらカワセミがいいかも・・しかし目立つ色彩は返って身に危険か・・?などと詮無きことを思索しながら歩く。35年ほど前の元岐阜県野鳥の会幽霊会員としての面目か・・。

翡翠色いち尾飛び立つ清水川、いま頃君はユーラシアの空」

3月9日、前日のチューリップが咲いたというニュースに反応して木曽三川公園へ自転車往復する。「風は穏やか」の予報に反して結構な強風で体感は5℃。長良川左岸河川敷に入り往路は追い風で問題なく30kmで飛ばす。晴天なので背割り堤に入ってからはローディが大勢いてS-Worksのエアロロードにぶち抜かれるも歳相応に冷静に走る。約1時間半で公園に到着。さてさて・・目指すチューリップを見に行くと正面に小さな花壇があり咲いたチューリップはそのコーナーのみ、おーたったこれだけ?大いに失望。後ろの広大な畑はまだ咲いていない。オランダのキューケヘンホフとは言わず、もう少し期待は大きかった。仕方なく写真を撮り少々の休憩後に帰路にスタート。逆風になる復路の背割り堤はさすがに苦しみ23k/hでもがきながら北上を続ける。西北東に頂上付近に雪を被っている連峰を見ながら11:30過ぎに無事帰宅。雪の伊吹山を背後に土手に咲くはずの菜の花もまだ僅かで今年の春の足取りは遅々。

73.7km 3:07:19 23.6k/h max38.3k 獲得283m

https://strava.app.link/AXGWRnG4jSb

 

(チューリップ花壇)

春は引っ越しの季節。ウイーンの学生生活を無事終えた息子殿はハイリゲンシュタットの部屋を引き払い無事帰国する。日本ですら引っ越しは労多いので完遂できるのか相当心配もしたが、本人はクタクタにになりながらも独力で退去手続きと荷物輸送をやり遂げる。奥さんは手伝いに行く覚悟もしていたが。卒業単位取得者は入学者の10%くらいで容赦なく落ちるという厳しいサバイバル度は日本の大学出身の私らからは想像がつかない。経済、経営学は理系的な位置づけで数学などの理系的要素が必須科目だそうで、まあ数値計算と統計を扱うのでもっともなことでもある。同僚の中でもウクライナの学生は飛びぬけて優秀だったとか。最後の日々、自転車rideで友人とドナウ川沿いを上流にバッファウ渓谷とツルンを越えて60kmほど走ったらしい。その時、UCIプロチームのArkea女子に所属する"Valentina Cavallar"というツール女子に出場した選手の後ろを追走してしばらくの間走ったと聞くと、これはもう夢のような体験で羨ましい。女子選手は30k強で流していたとは思うが。帰国便は15日のエアチャイナ。「今はロシアの上を飛べるから一番タイパにコスパ機内食とサービスも完璧」だそうだ。北京経由で中部国際着くと到着ロビーに自転車と大型スーツケース2個とリュック2個をカートに押して出てくる姿を見て安堵すると同時にこれまでの色々が思出されて万感に迫るものあり。荷物の半分は既に決めてある東京の賃貸に送る。娘殿と同じく通勤地も似ているため、小田急メトロ千代田線沿線の世田谷の数駅違いの所になる。昨今東京の部屋代が高騰しているが万事仕方ない。一旦は岐阜に帰ってしばしの休息と諸々手続きなど済ませてから早々に東京に向かう。

「帰国荷に青春つめて発ちたるか 瑠璃色の風は西より来たる」

「到着のロビーに山のカート押し君元気なり 疲れはあれど」

「われもまた毒親なるかあの頃の言いしことばの記憶を辿れば」

息子が帰省している間はTVは見ないが、彼に教えてもらったyoutubeの"reHacq"という番組(番組と呼ぶか?)河野龍太郎氏の「日本経済の死角」という本についての対談を見る。内容は日本の過去30年は収奪的システムによって賃金は上昇しなかった・・・云々。確かに考えさせられる内容で、問題なのはどの会社も横並びで最近になって急に高騰する初任給も年齢別給与額のグラフを30年前と重ねると初任給こそ現在の方が高いが30歳前後にクロスポイントがありそれ以降はシーソーのように逆転して30年前の方が高くなっている。企業の総人件費の原資は結局変わってない?。5%の賃金伸びも定期昇給2%+物価上昇率3%程度で目下インフレに対する賃金の伸びはまだ不十分だそうだ。「景気も悪く仕方が無い」と思っていた社会人40年弱の自身の賃金カーブの傾向も結構似ていて何となく説得力があるように思えるが・・。その昔の氷河期含めて「給与よりやりたいこと、或いは働き甲斐」という言葉もあったが今にしてみるとどうもあざといキャッチフレーズに思える。「銭金は汚い」と言っても現下のインフレの時になっては収入や資産は重要。ミクロ的には米の値段も大事かもしれないが、30年の収入停滞に耐えている中間層を覆うシステムの根本問題を深く議論する番組が欲しいなぁと思う。

「三十年この期におよぶ停滞の理由を議論、尽きぬ虚しさ」

21日、奈良の眼科の一ヵ月目の定期診断。帰りの京都駅は観光とインバウンドで混雑が酷くて少々暑く、ふと抹茶ソフトを思い出す。好みの経済アナリスト氏が大阪出張で途中下車しても食べて帰ると書いていた新幹線下にある辻利の店に行ってみる。抹茶は海外でも大ブームらしい、ソフト1個500円也。狭い店内に幸い一人分席が空いたので座って食べていると周囲は中国、韓国の言葉が飛び交い、スペイン語らしい一団も来て混雑するので店を後にした。インバウンドって本当に喜んでいいのか?単純に安く買いたたかれているようでインフレならもっと払える人向けには価格を上げても・・と思うが。自転車で行った宇治の福寿園で川を進むボートを眺めながら閑に独りソフトを食べた時が懐かしい。