朗読劇「線量計・・・」、眼底出血手術

 最近TVはめっきり見なくなりました。時間が少ないせいもありますが、偏向らしき情報に加え流し手側が一方的に盛り上がるのはどうかな・・と思うところ。落語では少なくも自分が笑うようではダメと言います。
 が、「こころの時代」というETVの番組を見てちょっと真剣になりました。これもほとんど見ることのない、深夜(早朝)にやったのを録画したものですが、中村敦夫氏、福島原発事故の1人の技師となって独白をするという設定のシリアスな内容で感銘受けました。朗読劇なるもの、一度じかに見てみんと、ちょうどタイミング良く愛知県の江南市の公演を予約しました。奥さんと出掛け、ちょっと変わり種クリスマス観劇イベントとなりました。
 江南は岐阜から木曽川を渡ってすぐなので、会場近くの中華レストランで飲茶ランチ、お得で良かった。ここは全く知らない土地でスマホGPS頼りに会場の永正寺に着13時。会場は200人くらいと思われますが満員でした。
 朗読劇は約2時間、「技師だったある人」の語りとして原爆から原発事故に至るまでの政治、経済、業界、医学、マスコミ、国際機関まで含んだ歴史や情勢をわかりやすく包括的に描写するものでショッキングな内容に加え深く深く考えさせられるものでした。もちろんフィクションですが相当に検証されたものとも思われ、仮に10%が誤解推測の域を出てなったとしても一般人向けとしては良かったのだと思います。深刻な状況は、必要以上に明るい外野スタンドからの演出や励ましなどでは解決しようが無く、あった事実も無かったことにも出来ず、道筋のないことなど総じて暗い感情が起こります。劇の会場の前方、若い方が真剣な顔をして見ている。閉幕後、会場を後にしつつ思うことは、息子や娘ら30、20、10代のこれからの時代の方々こそ観るべき、知るべきで、自分たちの時代につけ回されるであろう、避けがたい「contamination」をどうするのかを考える機会、中立な情報が得られるこのような劇を見るべきではないかと・・。すでに全国50回以上上演されてどこも熱く盛況でこれからも続くそうです。
  
  暮れ残る 怒気混む劇場 あとにする


10月のある火曜日、帰宅途中に買い物で寄ったコープの中で突然、視野の上から黒い垂れ幕が下がりびっくりしました。ベンチに腰かけ幻覚ではないかと目を押さえたりしましたが視野の半分は黒く透き通った感じのまま。「おかしい、はぁ半分見えん!おかしい」と次の日近くの眼科に行って検査すると眼底出血、治療手段が限られているので急いで西大寺の総合眼科病院に行って精密検査を受けてくれとのこと。恐らく「飛蚊症」と推測していた私は急転し週金曜に紹介状を持って病院で精密検査。半日がかりの血管造影検査などの結果、急性網膜血栓種ということで硝子体に注射をするという、ちょっとした手術を受けることになりました。視力が良かっただけに全く想定外の形で目の病気となりました。次の週、麻酔をした目にアバスチンという注射を硝子体にしてその後はなんとか回復に向かっています。知らずとも加齢や部品の劣化を認識せざるを得ませんが体は正直なんでしょう。以降、奥さんの反応たるや、健康管理とかく厳しい。通院唯一?の積極的動機は西大寺の駅の近鉄百貨店で買う「御座候」が楽しみになってます。

   西大寺 術後にやわし 秋の風

遅かった紅葉、岐阜の雄日ヶ丘公園のイチョウ。今年は冷え込み半端であまり良くない。