百ヶ峰周回(330m)、司馬遼太郎「三浦半島記」読了

岐阜も朝晩は涼しくなってくる。早朝、散歩に出かけるときに丁度日の出の時間になり朝日が美い瞬間がある。周囲も殺風景なビルが増えている。市中心に人口を集めると言っても建築中のマンション数は明らかに過剰な気がする。

 

f:id:azutatsu:20211024190603j:plain

在宅勤務で10時間ほどPCの前にしていると目の疲れに劣化を感じる。先日、スーパーでこの季節らしい岐阜の和菓子「栗きんとん」を今年の初物として買う。奥さんと一服して和菓子をいただく直前に「おかしい、違うぞこれは!」とのたまう。確かに口にすると栗きんとんにしては妙に粘ちっこく、よーく見ると包装にはくずした書体で「芋きんとん」と書いてあるらしくあらぬ嫌疑をかけられこっちも立腹する。確かに栗きんとんにしては異様に安かった。万事、細部が見えづらくなって来てスマホの画面の文字も厳しい。このままいくと騙されてもわからなくなりそうで老人がipadを持ち歩いている気持ちがわかる。再び仕事多忙。中華圏の需要が多いようで、雨後の筍、聞いたこともない名前の会社からの問い合わせが多い。それなりのコストが必要にもかかわらず世界最大のファンドリーのテストチップサービスも受付即満杯で相当に活況、明らかに邦会社よりも攻撃的。遅ればせながら感もある日本の所得水準や購買力が停滞していることがニュースで出てくるようになった。物価が安いと2年ほど前に来てもらったインド人の派遣技術者さんも、百均の価格が本当に100円であることにマジ驚喜感激していたので聞くところ地元では150円くらいだった。昨今円安のせいもあり、その傾向は益々進行しているらしい。先日、欧州にいる息子が夏季訪問先のハイデルベルクで入った激安スーパーにあったパート募集案内の最低時給は€15.3だったようで2000円/H弱、論より証拠・・・。「安い。成長無い」「低購買力、コストプッシュインフレ」諸々。半導体の強化にしても失地回復は容易ではなく、まずは人的育成に相当時間を要する覚悟が必要か。先々、息子と娘ら若い人が活躍していく世の姿を想う。

「川沿いの古道を歩く夢の中 ハイデルベルクを旅人として」

このところ晴れた日が続いている。先週、10月2日(日)。昼食に蕎麦を作るのは自分の役目。午後、少し暑い陽光の中を百ヶ峰に向けてスタート。シューズのソールが剥がれたので新品を購入し今日はお試しライド。百ヶ峰は半年以上ぶりで、まずまず順調に登って来た。思ったより湿気が多く霞む空気で乗鞍、御岳などの遠望は効かず。長良温泉沿い長良川河畔で写真を撮る。シューズのクリート位置を若干調整し他は問題なし。帰宅後、今日はドクターペッパー。このチェリーコークのような味がちょっと良い。
30.62km 1:55:29 15.9k/h 35.6kmax 獲得標高434m
Strava
https://strava.app.link/KqCzmVoUBkb

f:id:azutatsu:20211024190547j:plain

長良川沿い)

ずっと読んでいた司馬遼太郎三浦半島記」読了。自分の知識を予想外に刺激してくれた。三浦半島と言っても概ね、鎌倉時代を中心に歴史的な史跡を巡り背景や逸話を引き出して物語っていくため、鎌倉中心に伊豆半島や房総半島、相模、武蔵の話も出てくる。武家政治の確立と言っても律令制と地続きの平家統治と御成敗式目による源氏の統治はでは大きく違い、源頼朝の立てた幕府の目的は関東武士間の地権利争いの裁判だったらしい。公家や寺社が地主だった律令制から鎌倉時代から土地が開墾農場主の武士のものになったようで、その後、19世紀まで武家政治が続くのでこの転換点は大きい。しかし幕府成立に参画した武家は陰謀や内紛で北条氏の他はほぼ滅ぼされてていくのを見ると時代の陰湿さを感じる。話は変わって幕末、勝海舟が咸臨丸で訪問した米国からの帰国後、江戸城内で老中に報告した時「アメリカはどんな国か?」と老中に聞かれ、海舟「アメリカというのは、えらい人ほど賢い人という国でございます」と答えたそらしい。「日本はそうなっていない」と暗に言いたげで並みいる老中はいやな顔をしたらしい。返って現在はどうか?えらい人の記者会見を見るにつけ、昔も今もどうなんだろうか・・・?と思う。

f:id:azutatsu:20211024190700j:plain