越年諸々、走り初め犬山往復50km

コロナのオミクロン株が増えている年末年始を無事に終えるた。一昨年9月以来約1年3か月帰国していない息子は年末にむけて留学先から一時帰省する予定だったのでこちらもそのつもりで準備をする。予定は12月初に帰国し1月初旬に離日するというもの。オミクロン株が燻り始めたのでその間の検疫水際対策強化方針などが日々変化するのでその点での対応変更はあったものの概ね無事終えることができた。羽田に到着し通関後そのまま強制隔離で神奈川県のホテルで3日間を過ごした後、再度羽田で解散となるところを私らが羽田で自家用車でピックアップに行く。少し暗く人気まばらな第三ターミナルで再会しそのままトンボ返りをして自宅で自主隔離をさらに11日間というもの。同飛行機乗者に陽性者が出ると強制隔離となるのでそのこと含めて運、不運にも左右される。奥さんともども在宅勤務となり広いとは言えぬマンションでの缶詰が当初は息詰まるものと心配していたが意外にも3人の巣篭もり生活は留学先土産話など話すことが多く、退屈知らずアッと言う間に過ぎてむしろTVなどで暇をつぶすこともなかった。「強制隔離の缶詰ホテルで出る弁当は意外と良かった」とか生活や友人の話、お互いに食事を作ったり、むしろこんなに長く一緒に生活する時間は今後においてそうそう作れるものでもなく良い機会になったと言える。寒に風呂上がりのパンツとシャツ姿を見て「体冷やすな」と言えば「あっちは-9℃や、ホンマ日本は暖かい天国や」とのこと。11日間めでたく自主隔離が終わった後は金華山に自転車で行く。小春日和の美しい空の下、久々の走行で年長者を気遣ってもらいながら登坂する身は何とも面映ゆいが嬉しさがある。結局これが私の走り納めになった。

「自転車に乗りて跳ねつつ吾を待つ君は笑顔で峠の上に」

28日に娘も帰って来て久しぶりに家族が揃う。元気そうではあるが大変忙しいようで残業と言う時間の仕事をそれなりにこなしているらしい。二人はそれぞれ大いに多忙であっちこっちの友人と何件もの会合で連日家を空けたが大晦日の夜は4人揃って私がニシン蕎麦を作り年越しそばを食す。この日大雪となり元旦に折角4人で行く予定だった姫路への帰省は車を使えず断念。今の車にしてから雪なら乗らないと割り切ってスノータイヤを不所持で今まで困ることは無かった。物理的に簡単には会えない息子と私二人で新幹線で姫路に向かうことにする。元旦、関ヶ原から滋賀南部まで白く雪に覆われているのを見ながら帰省。老いの目立つ、数年ぶりに既に記憶があいまいになりつつある父母に会う。帰路、姫路城を息子と見学。寒いながらも観光客がそれなりにいる。姫路駅では懐かしの「えきそば」を食し満足する。残念ながら元旦は明石焼きは休み。帰りは在来線で息子は京都で途中下車し清水方面へ行ったそうだ。私は京都駅からそのまま帰岐。二日は伊奈波神社へ初詣、久しぶりの4人の行動。プレリュードという洋菓子屋でケーキを買い昼後に私が豆から挽いて淹れたコヒーと食す、美味なり。疲れ気味で午眠をとって寝ころんでいると娘の弾くピアノと母と息子の笑い声が廊下伝いに聞こえてくる。家族として最もエネルギーの強かった頃、その様子がよみがえり懐かしい。もちろん姉と弟はまさに青春のエネルギーに満ちているが。3日夕方、娘は横浜に戻る。正月明け息子も免許更新など予定を済ませて岐阜を立ち娘の部屋で一旦デポ、帰路は成田から出発する。当日、フレックス勤務で成田まで見送りをしてくれた娘が撮った写真が送られ「そうそう帰って来れんから今度は来てくれよな」と言い残し離陸、14時間その日の夜留学先到着。今回は自分の自転車を持って行くべく積みこんで輸送して行った。

「三度目の旅行に来いよと口にして慣れた足取りゲート(通関)をくぐる」

「あまりにも多く短くあり過ぎて切ない記憶をあれこれ辿る」

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(自転車ケース)

 

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金華山晦日

多忙で慌ただしく、1カ月前のことが思い出せないような一時期が終わり部屋は滴の音も聞こえるような静寂に包まれる。随分と長い間、よくこんな狭い所に四人で押し合いへし合い、ネコ団子の生活をしていたものだと思うが二人だけでは空間を広く感じる。最近は教えてもらうことも多くなり、「ふだん履きの運動靴がすり減ってダメや」と言うと「あっちではこれが流行っている」と息子が紹介してくれたので即決ネットで確認して購入する。実物が予想外に落ち着いた色でもっと明るい色にすべきだったと思ったものの履き心地はグッド。曰く「同じような年代の人がカラフルな服装で皆この手のシューズを履いて颯爽と川沿いをrunやwalkしている」らしい。娘、息子から教えられること、アドバイスが適切な事が多く老いては若者に従うということがまんざらではなくなってきた。

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(オンランニング)

成人の日、3連休中日、走り初めで犬山成田山を往復。暖かくはなかったが風は弱くまだマシ。相変わらず業務も多忙で正月中も暇を見つけてkeyを叩いていた。海外に比べ祝日が多い日本は本当に勤勉で働き過ぎであろうか?と思ったりする。5℃以下でも大丈夫なウインドブレークジャージ上下にマスク、シューカバーと自身としてmaxの防寒対策で出発する。加納の中山道から各務原を抜け木曽川の橋の上で伊吹山が白く見える。渡って左岸は上流に向かって走る。江南治水タワー付近は人出は多く用心しつつポタリングの人を抜きながらしばらくすると後ろに誰か付いていることに気付きましたがそのまま走行。治水タワー過ぎたところで横に並んできて「オレ、何歳に見える?」と聞いてくるので「エー、何??」と速度を落として聞き返すと「80歳だぜ!」とノーマスクで笑うので「元気すぎです、スピード違反ですよ」と返すとその人は笑いながら下がっていく。「なんや交代する気ないんか!」と立腹しつつ走行。CRから堤防道路に上がって白帝城と呼ばれる犬山城下を抜けそのまま成田山まで登坂。お祓いの車で結構渋滞しているのでゆっくり登って本殿後ろの自転車ラックの隙間に自転車を掛ける。私の10万そこそこのとは違い皆さん30万円クラス以上の高級自転車ばかり。今日は成人の日と気づいたが晴れ着姿が犬山城の前でも多かった。帰りは木曽川橋までCRを走り笠松を通って帰宅。夕方、岐阜にオープンしたGAINTショップに行くと目立たない辺鄙な所にあった。奈良のGAINTは住宅街の真ん中だったのでちょっと意外。TCRの105コンポのカーボンフレームで30万オーバーとは私の感覚より5万ほど高く物価高騰しているということらしい。ヤレヤレ、シマノのコンポが不足して完成車も不足しているようだ。

50.97km 2:28:43 20.6/k/h 獲得標高190m
https://strava.app.link/W777rLA5Fmb

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(伊吹遠望)

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犬山城